DynDns や同様のダイナミック DNS サービスを使えば、自宅でもほかのサイトと連携可能な Friendica サイトを運用することができます。使用するマシンは、物理的な 1 台のコンピュータでも、VirtualBox でもかまいません。開発チームではこのような目的のために、レディーメイドで非常に簡単に構成可能な VirtualBox イメージを用意しています。この VirtualBox イメージによって、「ギーク」だけでなく、広く一般のユーザーにとっても、「自宅で Friendica」が十分現実的な選択肢になっています。

ちょっと説明

VirtualBox は、コンピュータ内にインストールされた仮想コンピュータです。インストール作業は、使いやすいソフトウェアで簡単に行うことができます。実際には、仮想コンピュータはデスクトップ上のウィンドウのように見えます (ただし通常、このウィンドウは非表示にします)。たとえば、オペレーティングシステムとして Microsoft Windows を実行している場合、VirtualBox をインストールすると、Windows の中のウィンドウとして GNU/Linux コンピュータを実行することができます。このことを利用して、Friendica サイトのようなアプリケーションを実行するサーバーをセットアップすることができます。

ダイナミック DNS サービスは、よくある次のような問題を解決してくれるサービスです。その問題とはすなわち、自宅でサーバーを実行するのに十分なインターネット接続環境があるのに、IP アドレスが定期的に (たとえば 24 時間おきに) 変わるために、自宅で実行するサーバーに外部のコンピュータから接続する手段がないという問題です。ダイナミック DNS サービスでは、me.dyns.org のようなアドレスを取得し、自分のマシンの現在の IP アドレスをダイナミック DNS サービスのサーバーに定期的に通知するソフトウェアをインストールすることで、この問題を解決することができます。me.dyns.org へのアクセスは、いつでも自分のマシンの IP アドレスに振り向けられるようになるからです。

ダイナミックサービスとして DynDns を利用する場合、以前とは異なり、新しいアカウントでは無料でサービスを利用することはできません。しかし、14 日間の無料お試し期間があり、その後もサービスを使い続ける場合は年間 20 ドルを支払うだけで済みます。これは、ほとんどの共有ホスティングサービスよりも大幅に安価です (しかも、データを自分の手元に置くことができるメリットもあります)。また、基本コースで 30 までのホスト名の登録が可能なので、Friendica 以外にもさまざまな Web サービスに自宅サーバーを使用できます。詳細については、http://dyn.com/dns/dyndns-pro-free-trial/ を参照してください。

具体的な手順

1) DynDns のアカウントまたは同種のアカウントを登録し、提供されている IP アップデータを自分のマシン (すなわちホストコンピュータ) にインストールします。上で説明したように、これで、あなたのマシンがダイナミック IP で実行されている場合でも、ほかのサイトがあなたのサーバーを見つけることができるようになります。登録したダイナミック DNS サービスから、yourname.dyndns.org のようなサブドメインが割り当てられるはずです。

2) 自分のマシンに VirtualBox (https://www.virtualbox.org/) をインストールします。ヘルプの「First steps」を読んで、VirtualBox についても少し知識を仕入れておいてください。少なくとも、セクション 1.5 から 1.8 までは目を通しましょう。また、あとでかまいませんから、セクション 1.9 も必ず読んでおきましょう。サーバーを簡単にバックアップする方法について説明があります。

3) ここにあるイメージ http://downloads.friendica.eu/Friendica.zip をダウンロードして解凍します。うまくいかなかったときのためにイメージのコピーを作成し、作業をやり直せるようにしておきましょう。

4) VirtualBox で、Linux/Debian システム用の新しい仮想マシンをセットアップします。このとき、ダウンロードしたディスクをハードディスクとして指定します。RAM は 256 MB で十分です。ネットワークモードは [bridged] にする必要があります。

5) 新しいマシンを起動し、"root" と呼ばれる (管理者) ユーザーでログインします (パスワードは "friendica" です)。この時点では、仮想マシンは US キーボードレイアウトを使用しています。このレイアウトになじみがない場合は、ここ https://en.wikipedia.org/wiki/File:KB_United_States-NoAltGr.svg をみてください。

6) ifconfig コマンドを実行して仮想マシンの内部 IP を調べます。探すのは inet Address:12.345.678.9 のようなエントリで、inet Address:127.0.0.1 のようなエントリの方ではありません

7) この IP に HTTP を通すよう、ルーターを設定します。これは、ポート 80 へのトラフィックを仮想マシンの IP に転送することを意味します。設定の方法については、ルーターのマニュアルを調べてください。多くのルーターでは、あらかじめ構成済みのルールがいくつか用意されています。このようなルールがある場合、ここで説明している設定は最も一般的な設定で、'web' のような名前が付いているはずです (その場合、IP アドレスを入力するだけで、必要な設定が有効になります)。

8) コマンドプロンプトで cd /root と入力し、次に bash setup-friendica.sh all と入力します。

9) 地域に応じてキーボードの設定を変更するよう求められます。言語も変更できます。

10) 自分の (通常の) 電子メールアドレス、ドメイン (DynDns のサブドメイン)、およびメールのリレー元として使う公式な SMTP アカウントを入力するよう求められます。最後のメールの設定は、自分の使っているメールクライアントの SMTP 設定をそのまま使用できます。ポートも、指定されているものを使ってください。通常、このアカウントのユーザー名はあなたのメールアドレスで (ただしメールクライアントで使っている設定を使ってください)、パスワードはあなたの通常のメールアカウントのパスワードです。

11) crtl-xを押し、次に y を押して設定を保存します。

12) セットアッププロセスが続行され、ロケール (または all) の選択と、root パスワードを変更するかどうかの確認を求められます。パスワードを変更したら忘れないようにしてください。ロケールがわからない場合は、all を選択してください。

13) Friendica サイトで使用する管理者メールアドレスを尋ねられます。自分の通常の電子メールアドレスを入力してください。

14) インストールが完了したら、ブラウザで DynDns アドレスにアクセスし、上の手順 13 で指定した管理者電子メールアドレスを使って、新しくセットアップした Friendica サイトでアカウントを登録します。

注意: すでにルーターで、ポート 80 へのトラフィックを仮想マシンに転送するよう設定しているので、仮想マシンの IP が頻繁に変わらないよう注意する必要があります。最も簡単な方法は、ルーターの DHCP 設定を調べて、リース期間をそのルーターの最大許容値 (たとえば 3 週間) まで引き上げることです。しかしそれでも、一定期間後、特に仮想マシンの再起動後は、Friendica サーバーに接続できなくなるかもしれません。その場合、問題を解決するには、ifconfig コマンドをもう一度実行し、新しい IP アドレスの設定が反映されるよう、ルーターの設定をやり直します。

もちろん、あなたが GNU/Linux の熟練ユーザーなら、仮想マシンで静的 IP アドレスを使えば問題を根本的に解決できることもおわかりでしょう。