21.4. GStreamer 付属のユーティリティアプリケーション

GStreamer には、アプリケーション開発を容易にするための一連のコマンドラインユーティリティがあらかじめ付属しています。ここではそのうち、gst-launchgst-inspect だけを取り上げます。

21.4.1. gst-launch

gst-launch は、スクリプト風のシンプルなコマンドラインアプリケーションで、パイプラインのテストに使用できます。たとえば、gst-launch audiotestsrc ! audioconvert ! audio/x-raw-int,channels=2 ! alsasink というコマンドを実行すると、正弦波音声ストリームを生成し、これを ALSA オーディオカードで再生するパイプラインが実行されます。gst-launch では、スレッドとビンの使用も可能です。スレッドは、必要に応じて、またはパイプラインにキューエレメントが挿入されている場合に自動的に使われます。ビンを使用する場合は、かっこ、すなわち "("")" を使います。ドットを使うとエレメント上のパッド名を暗黙的に示すことができるほか、パッド名を省略してパッドを自動的に選択させることもできます。これらの機能をすべて組み合わせたパイプライン、gst-launch filesrc location=file.ogg ! oggdemux name=d d. ! queue ! theoradec ! ffmpegcolorspace ! xvimagesink d. ! queue ! vorbisdec ! audioconvert ! audioresample ! alsasink は、Theora 動画ストリームと Vorbis 音声ストリームを含む Ogg ファイルを再生します。decodebin などのオートプラッガをコマンドライン上で使用することもできます。詳細については、gst-launch のマニュアルページを参照してください。

21.4.2. gst-inspect

gst-inspect を使うと、エレメントのすべてのプロパティ、シグナル、動的パラメータ、およびオブジェクト階層構造を調べることができます。これは、エレメントがどの GObject プロパティをサポートしているか、どのシグナル (をどんな引数を使って) をサポートしているかを調べるときに非常に有益です。gst-inspect fakesrc を実行して、どのようなコマンドか感触をつかんでください。詳細については、gst-inspect のマニュアルページを参照してください。

21.4.3. GstEditor

GstEditor は、パイプラインをグラフィカルに表示する一連のウィジェットです。