21.2. デバッグ

アプリケーションでは、GStreamer の強力なデバッグシステムを活用して、パイプラインに関する問題をデバッグできます。デバッグシステムを使うと、エレメントはこのデバッグシステムに出力を書き込み、実際に行っている処理を記録します。デバッグシステムはエラーの報告には使われませんが、エレメントが正確に何をしているかを追跡するには非常に有益で、その内容は、アプリケーションのさまざまな問題 (シークの失敗、同期していないメディアなど) をデバッグするときに役立ちます。

GStreamer ベースのほとんどのアプリケーションは、コマンドラインオプション --gst-debug=LIST および同種のオプションを受け付けます。リストは、カテゴリとレベルのペアをカンマで区切ったリストから構成され、特定のデバッグカテゴリのデバッグレベルを設定できます。たとえば、--gst-debug=oggdemux:5 と指定すると、Ogg デマルチプレクサエレメントのデバッグが有効になります。ワイルドカードも使用できます。デバッグレベルに 0 を指定すると、すべてのデバッグが無効になり、5 を指定すると、すべてのデバッグが有効になります。中間の値を指定した場合は、一部のデバッグのみが有効になります (メッセージの重要度に基づきます。たとえば、2 を指定した場合は、エラーと警告の表示を行うだけです)。以下に示すのは、利用可能なオプションのリストです。